髭猿

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS 指輪の計算

<<   作成日時 : 2005/06/02 19:05   >>

トラックバック 0 / コメント 4

彫金教室で使う計算は、義務教育で教わる程度の知識があれば十分ですが、これが一筋縄にいかない。
日常生活で使われなかったことも有るでしょうが、忘れている人が多く、「え!計算するんですか」と言う声が返ってきます。
教室によっては、計算結果の一覧表があって、それで求めていました。
とか、先生に言われて長さを決めていました、という人もいました。
ピアノや、ダンスの稽古と同じで、子供の将来を考えるなら、せめて義務教育の算数の知識を持たせれば、物造りに携わった時、能率よく仕事が出来ると思うのです。

今回は、算数の話ですが、重要な事ですので、復習と思ってお付き合いください。

まずは基本となる、リングサイズの仕組みから。(#はサイズの意味です)

リングサイズには決まりがあって、#10の時リング内径16mmと覚えておけば良く、1サイズ増減するごとに1/3mmづつ増減させ、3番おきに1mmづつ増減させればいい事になっています。
すなわち、   
           ・・・・・・・・・
          #7  => 15mm
          #8  => 15と1/3mm
          #9  => 15と2/3mm
          #10 => 16mm
          #11 => 16と1/3mm
          #12 => 16と2/3mm
          #13 => 17mm
          ・・・・・・・・・
直径で1/3mm増減すると言う事は、円周上に直すと、1/3×π≒1mm、すなわち1サイズ変化すると、リング円周上で1mm変化すると言う事です。
サイズ直しのとき、#12を#10にするなら、2番小さくなりますから2mm切断すれば良く、
#11を#16にするなら、5番大きくなりますから、5mm足せばよい事になります。
日本式のサイズは、便利に出来ていますね。

ではいよいよ計算式

どうしてそうなるかは、説明が長くなりますのでこのまま覚えてください。
円周の計算に板厚の修正を加えて、 リングの長さ:L=π×(リング内径:D+板厚:T)
簡単に書けば、       L=π×(D+T) と成ります。

ここで例題、 #13、板厚1.6ミリの時の必要になる地金の長さ。
    #13の時リング内径17mmですから L=π×(17+1.6)
                              =3.14×18.6
                              =58.404
58.4mmの長さに切断して、丸めれば#13のリングが出来る、と出ました。
ところが、実際にはそう行きません。
真円にするため芯がねに入れて叩くと、地金が叩かれて伸びてしまい、#0・5〜#1ほど大きくなってしまいます。
そこで、上記計算結果から、0.5ミリ前後引いて、少し短めの58ミリで切断します。

彫金では、リング状のものは小さめに作った方が、叩いて伸ばしながら合わせればいいので、
心持小さめに作ります。
大きい場合、もう一度切断し、ロー付けし直せねばならなくなり、一手間増えてしまいます。

この計算式は、リングだけでなく石座やフクリン、パイプなど、丸い物を作る時に必要になりますので、しっかり頭に入れてください。

ここで先ほどの式に戻りますが、
      L=π×(D+T) ・・・・・・・・・・@
      L=π×(D−T) ・・・・・・・・・・A
@とAの式、違いが解かりますね。
Dのあとが@は+、Aは−になっています。
この違いもしっかり覚えてください。
@の式は、内径が解かっている時に使います。
  たとえば、リングを作る時、又は、フクリンを作る時(石径=フクリンの内径)などです。
Aの式は、外形が解かっている時に使います。
  たとえば、石座を作る時(石径=石座の径)、パイプを作る時、などです。

暗算で長さが計算できる、略式の計算の仕方もありますが、それはいずれかの機会として、
次回は、地金を作る時の割がねの計算式を書きます。

上記計算は、知っている人には当たり前なのですが、忘れてしまった人には、説明するのに苦労しますし、計算と聞いただけで拒否反応を示す人もいます。
表を使って求めてもいいかもしれません。
しかし、彫金ではリング以外でも、丸い物が結構出てきます。
ですから、出来るだけ式を使う習慣を付けたほうが、効率よく出来るようになりますので、慣れるようにしてください。
ま、現物合わせで適当にやっても、何とか成ってしまうのも彫金ですけれどね。

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
久しぶりにブログをみました(笑)
恐ろしく忙しい時期も終わり久しぶりにみたタイトルが、これとはなんともかんともです。早速コピペました。。汗;;;
復帰がスムーズにいくよう、あちらこちらに書いたメモをまとめてこの記事も貼っておきます(笑)ではでは、髭猿さまもお元気そうなのでなにより。それでは失礼します〜!
はーたん
2005/06/03 16:17
ウ〜ン、、日々格闘している算数(笑、、、ってはいられない)
しかし、今の教科書(中学)では、答えは「なんとかπ」なんです。
これでは指輪は作れないです。小学校でπを3.14から3にしちゃったから、3.14で計算すると、文科省に背いちゃう訳。それで玉虫色の答えを考え付いちゃったんですねぇ。お役人根性丸出し!今の子供たちが大人になったらπのつく物は作れないなんてバカな世の中になりそう(TT)
銀の夢
2005/06/03 22:10
はーたんお帰りなさい、ご苦労様でした。
教室も何人か新人さんが来ていますが、相変わらずのペースでやっています。
あ!はーたんの席が無い!?。
・・・・・・・・・・・。
そんなわけ無いね、ちゃんと有りますよ。
髭猿
2005/06/04 00:12
銀の夢さん コメント有難う。
中学でも3.14ではないのですかー。
小学校の3はどうしてなんでしょう、小数点の計算は必要ないのかなー。
日本人の数学力が落ちていると言うのに、変ですね。
3.14は単に円周率と言う事だけでなく、有効数字3桁の考え方、位取りの仕方、四捨五入の仕方、無限の概念、等々いろんな意味が含まれているのにね。
ゆとり教育のせいで、すべてがゆとりだらけ。
緊張感がなくなってきて、前記事のように、技術を盗む事も出来なくなってきている。
πだけの問題ではなさそうですね。
髭猿
2005/06/04 00:43

コメントする help

ニックネーム
本 文