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zoom RSS 金地金を扱う時の注意(断面積1/2の法則)

<<   作成日時 : 2005/03/11 16:12   >>

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教室の生徒さん達も、シルバーからK18に移る時、戸惑いが有るようです。
そこで、気の付いた事を少し書いてみます。

地金作りの注意。
25パーセントの割がねの配合を決めたら、吹いて、あけ型に流しインゴット状のものを作ります。
融点が低いので比較的簡単に溶けますが、逆にすぐ沸いた状態になりますので、あまり火を当てすぎないようにし、金チョコをゆするようにして、中に気泡が出来ないようにします。
次に、ローラーで目的の材料に作り変えますが、教室をはじめた頃、地金が割れてどうしようもありませんでした。
市販の精錬材をいれてもだめ、硝石をかけると良いと言われ、やってみましたがそれでも駄目、
色々やった挙句、行き着いたのが、断面積1/2の法則です。
此れでやっと、割れや、ひびから開放されました。
それでも粉を溶かした再生地金は、不純物が多いせいか、時々ひびが出ます。

断面積1/2の法則
此れは金地金のみに有効です、シルバーでは必要ありません。
地金を吹いて出来たインゴットを、目的の地金にするためローラーを掛けるとき、そのインゴットの
断面積が半分になるまでは、絶対になましてはいけない(火を当ててはいけない)と言う事です。

たとえば、吹いた地金の断面が、4ミリ厚×10ミリ巾であったとします。
板にする時は、このまま平らになるようローラーを掛け、厚さが2ミリ以下になれば断面積が1/2に
なったわけですから、そこで始めて なまします。
この一回目のなましの時期が重要で、2回目以降は何時なましても、何回なましても構いません。
次に線材にする時。
角棒が出来れば、色々な線材が作れるわけですが、上記と同じ4厚×10巾の地金を吹いたとします。
この断面積は、4×10=40(平方ミリ)、この1/2は40÷2=20
角棒は正方形ですから、この一辺の寸法は、断面積の1/2が20ですので、ルート(√)を取って、4.47・・・となります。
すなわち、4.4角の角棒になったらはじめて、なまして良いという事です。
ルート(√)がでて来ると、「わかんないー」と言う人がいて敬遠されがちですが、難しく考える事はありません。
√付きの電卓を買えば良いのです。
電卓に20と入れて、√キーを押せば、4.47・・・とすぐ出ます。

元の地金が4×10の長方形なので、このままではローラーの角溝に通せません。
そこで、叩くなり、ローラーで縦方向に潰すなりし、正方形に近づけてからローラーの角溝に通します。
ところが、ここでなましてしまう人が結構います。
結果、細くなるにつれ、どんどんひび割れがでてきたりします。
断面積1/2の法則を守って、一回目のなましを行ってください。

以上のことは、逆も使えます。
3×3の角棒を作る時、断面積は3×3=9、今度は2倍して 9×2=18、
すなわち、断面積18のものを吹けばいい訳です。
縦型のあけ型(縦あけ)を使用する時、隙間が4ミリなら、18÷4=4.5で巾を4.5以上にして、
吹き延べすればよいことになります。

彫金をやっていくと、至る所で計算がでてきます。
ですが、義務教育以上の物は出ませんから、数字が出たとたん「わかんなーい」と言わないで、
チャレンジしてみてください。
その内、彫金で使われる計算式を書いてみようかなと思っています。
面倒なのは、比重計算ぐらいです。あとは単なる算数ですから。

義務教育の時は、算数なんてやったって、たいして生活に役に立たないと言う人がいますが、
彫金では、便利な道具です。
使いこなせれば、職人の経験の一部を、計算で補う事が出来ます。

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