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以前、そう仕事が有るのに地金が買えなくて、メーカーに地金支給をしてもらった事があります。 その時出た落ち粉は、当然返すわけですが、注意して集めても、3パーセントほどは消えていました。 幸いメーカーとの話し合いで、減り分として10パーセント見てくれるとの事でしたので、差し引き、 7パーセントは余禄となったわけです。 業者にもよりますが、10パーセントは減り分として認められます。 Ptでリングを作って仕上がり10グラムならば、11グラム使ったとして請求してよいと言う事です。 ところが、石留め屋さんは少し状況が違います。 石を留めた時の、爪の切り屑や、彫り留めででる落ち粉は返さなくても良い事になっています。 1本のリングで落ち粉が0.2グラム出たとします、仮に1ヶ月500本やると、落ち粉は100グラムにもなります。 年間1.2キロです。此れを現金にすれば・・・・・・・・・・・。 前回書き込みのコメントでhikoziiさんが、すばらしい五七五を送ってくれました。 《 石留め屋 切り粉ベンツと 得意がり 》 この句はみごとにこの事をあらわしています。 留め屋さんと話すと、この話はよく聞く事で、業界ではhikoziiさんの言うとおり周知のことですが、 一般には知られていないことだと思います。 「落ち粉で家を建てたよ」とか「子供を大学まで出したよ」と言う話もあります。 そこで、本日のタイトル、落ち粉で子の学費を出す事から、その子を 「落ち粉学士」と呼ぶわけです。 こう書くと、石留め屋は良い仕事だと思うでしょうが、此れが中々大変。 来る日も来る日も、ひたすら留め続けるのです。 「まいっちゃうよ、終わったと思ったら、新しいのがどさっと積まれるんだぜ」 人並み以上の、根気と我慢強さがないと、勤まらない仕事です。 最近は不景気になって、この落ち粉も返すように言う業者も有ると聞きます。 この業界も腕のある人がどんどん消えていくのでしょうか。 原型屋(髭猿の仕事)にも、彫り留めをしてあるように爪を立ててくれとか、彫っているように見せてくれと注文が来ます。 メレーの爪も、切らなくて良いように、ぎりぎりで頼む、出来たら誰でも留められる様に作ってほしい。 こういう時代になったのですね。 その内、「落ち粉学士」もいなくなるかも知れません。 ゆとりの無い所に、腕の良い職人は育たない。 なんでも簡単に、簡単に、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
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ワタシのブログにも書きましたが・・・ |
GIN@Reiko 2005/02/18 23:27 |
落ち粉が溜まっていくのを見ていると、此れだけ仕事したんだーと言う気になりますよね。 |
髭猿 2005/02/19 11:21 |
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