|
以前教室展のために 小冊子を書きました その中から 技術を盗む難しさを書いた所がありますので 転載します ***盗むことは真剣勝負*** 教わっても出来ない、やっても出来ないとなげいてばかりいては、前に進まない。 物作りは、人から盗むものだ、とよく云われる。 そう、盗むんです。 しかし、そう簡単には盗めるものではありません。 生徒に「こうしてやってごらん」と指示して、本人のやっていることを見ていると、 確かに言ったことをやろうとしているのですが、うまくいかない、それもそのはず・・ その生徒は、加工するものと道具の関係でしか見ていないからです。 回りを全然見ていない、加工するものや道具をどのように持っているか、 指はどこに位置しているか、腕はどんな形をしているか、力の入れ方はどうか、視線は、等々。 教わることは言葉上のことで、その他のことは、盗むのです。 スリの名人に聞いたら、多分こう答えるでしょう。 「そりゃね 人様からサイフを抜き取るのは そうたやすいことではないやね 相手も生きている人間だからね まず人選びからはじめまさー ターゲットを見つけたら その人の動き サイフのある場所をじっと観察するんでさー それでもって 相手の息使い 身のこなしの細かいところまで気をくばり さっと抜く そりゃ真剣勝負ですよ こっちとらの、気が乱れたら失敗しますわ ですがね その真剣が楽しいんです スリルってやつですか うまく抜いた時など 笑みが出てきますよ スカーとしますわな 」 そうなんです。盗むことは全身を集中させる大仕事なのです。 相手の動き、全てを観察することです。 そうでなければ、その人の積み上げられた技術を盗むことは出来ないのです。 デレビを見ていても、本を見ていても、そこには沢山の情報があります。 写真一枚から、その人の息吹までも読みとるのです。 とまあ、ここまで書いてきましたが、盗むことの大切さには、もう一つあります。 自分のわからないことを人に聞くことは大切なことですが、 聞きすぎると自分では考えなくなってしまうという欠点があります。 考えようとする習慣も除々に弱くなっていきます。 そのためには、盗むことによって、見る、考える という習慣を身に付ければ、 より理解が深まっていきますし、色々なアイデアもわいてくる様になります ------------------------------------------------------------------ 以上ですが これにもう一つ書き加えると 盗む本人もある程度高い技術レベルにいないと 高い技術は盗めません ですから 初心の時からその習慣を身につけていれば そのレベルに応じた 技術を身につけることが出来るわけです 良い先生に習いなさい と言うことは 良い助言を得られる事もありますが その動きからも 良い技術が盗めると言う事です 良い技術が身に付いたら 次はそれを元に自分の感性と努力を加えて・・・・・・・・・ |
| << 前記事(2004/09/11) | トップへ | 後記事(2004/09/14)>> |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2004/09/11) | トップへ | 後記事(2004/09/14)>> |